街を
緑色に染めたくて
みどる
と
呟いてみる
都会には緑が少ない と
おばあちゃんが言ってた
焼け崩れた大阪平野の真ん中に
残っていたのは 一本の桜の木 だけ
非常事態の中で
桜の木に 意味なんて無かったのだろうけど
それを守った人がいた
飢えをしのぐために
木の根っこでも口にしたいのに
罵倒されても
唾を吐きかけられても
それを守った
冬枯れた時間は そう長くはなかった
若葉は温かさを取り戻し
桜の花びらは笑顔を運んだ
ただ その人は 花を見ることはなかった
街を
緑色に染めたくて
みどる
と
叫んだ
2002/4/13 ポエトリーリーディングの夕べ(テーマ:ミドル)
2008年12月14日日曜日
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