一
暗い夜が存在しない都会には
もう星は住んでいない
二
山に囲まれた場所だったから
空は小さかった
だけど夜は真っ暗で
星はたくさん見えた
北斗七星 カシオペア オリオン座
ウルトラの星も探したし
銀河鉄道も見つけた
三
何億年もの昔から星は輝き続けている。人が
生まれる以前から、天動説を唱えているとき
も同じように輝いて、今もまだ輝き続けてい
る。僕たちが死んでも輝いているこの星たち
は、ひとつひとつは孤独だけれども、引かれ
合い、結ばれている。何百光年と離れていて
も、一つの作品として人の目には映る。巨大
なスクリーンには人の夢が描かれる。鳥、獣、
魚、神。壮大な物語を綴っている。新しい星
を見つけることや、宛先不明の手紙を出すこ
とに何の意味があるというのか。答えなんて
見つかるのだろうか。何光年という単位では
人はほんの一瞬でしか現せない。これ以上知
ることがいいことだと言えるのだろうか。も
うそろそろ止めた方がいいのかも知れない。
それでも星は統ばる。輝き続ける。
四
山の上にある友だちの家では
虫取りの網を伸ばすと
星が捕れるそうだ
僕は河原で
またたいている星を
両手で捕まえた 六月
五
君は星
僕の星
君がほしい
星
が
流
れ
る
間
に
願
い
を
込
め
て
☆
(1996.6 文章の学校第1期生同人誌「愉楽文庫」より)
2001/4/14 ポエトリーリーディングの夕べ
2001/5/20 アヴァンセリーディング会
2008年12月14日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿