2008年12月14日日曜日

手紙

拝啓 コーネリアス様

日を追うごとにめっきりと冷え込み、世間の風が冷たく感じられる時代となりました。
天気予報では、例年より冷え込みは激しく、失業率も6%を大きく超えると伝えています。
どうやらこの辺りにも白い粉が降ってきたようで、まだまだ寒くなりそうです。

あなたが見たニューヨークは、確か砂に埋もれていましたね。今のニューヨークもさほど変わりません。
テレビではニュースがヒロイズムになっていて、それをながめていた人が
「ああ、今のでひとが死んだかも知れないね
 今のでもう二度と
 母親と会えなくなってしまった子供がいるかも知れない」*
と、つぶやいていました。

アユムは元気ですか?
親の行動をくり返しくり返しくり返し見ていて、そろそろ真似をはじめる頃ですか。
でも、真似ばかりじゃダメだってことも、ちゃんと教えてくださいね。
鏡に映った自分に興味を持っても仕方がないんですから。
そういえば、鏡を磨いてる人って、たくさんいますね。
見せ方より、見られ方が気になるんでしょうね。

ぼくの友人に韓国からの留学生がいます。
彼は、召集がかかれば戦場に行かなければなりません。そしてそれを「義務」だと言います。
死んだって犬より低い保証しかなく、遺族に支払われる金額ではCD1枚が買えればいいほうです。
「戦争に行きたくない」とぼくにも言うことはできますが、彼が発したときとでは、重さが全然違うと感じました。

何だか取り留めもない話になってしまいました。
戦争のことではジョンも泣いていました。
彼にも、今度手紙を書きたいと思っています。
それはまた別の機会に。

追伸
そろそろ進化というものを止めたほうがいいと思いませんか?



          *括弧内「鼻毛温泉」矢板進

 

   2001/11/10 ポエトリーリーディングの夕べ(テーマ:猿)

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