2008年12月14日日曜日

自信があるんだ

 幼稚園に行っていたときのことだから、もう随分昔のことになる。
 どこへ行ったのかは忘れたが、遠足の帰りだったと思う。電車の中、次の駅でみんなが降りるというときだった。 誰かが「どちらのドアが開くか?」ということを言った。僕は迷わず片方のドアを指さした。しかし、一緒にいた友だちはみんな反対側を指した。 自信のあった僕は、なぜこんなことが分からないのかという気持ちだった。話がまとまらないので、園長先生に聞いてみようということになった。 自分が正しいということを証明してくれると思っていた僕には、ショックが大きかった。園長先生の指は、僕とは反対の方向を向いていた。 納得が出来なかった僕は「間違っていたら、降りるなよ」というようなことまで言っていた。
 結局、間違っていたのは僕の方だった。僕はみんなとは離れて、後ろの方を改札に向かって歩いていた。
 なぜそんなに自信があったのか、なぜそんなことまで言ってしまったのか、今の僕には分からない。ただ一つ言えることがあるとしたら、僕は方向音痴だということだ。

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