冷たい雨が頬を打つ 京都は哲学の道で
握りしめていた掌の中の くわいが転がる
少し嘘を付きました
ひとりでいるのは 楽なんだからじゃありません
少し嘘を付きました
寄り道したわけでもないんです
地図を見ていたぼくに 声をかけてくれたお巡りさんは
たぶん ぼくより若いのだろうけど
子供に道を教えるのと同じように ていねいに 丁寧に説明してくれた
もう一度その場所を通ったときには お巡りさんはいませんでした
掌の中で くわいが転がる
少し嘘を付きました
行きたい場所はそこじゃなかったんです
少し嘘を付きました
バスに乗る気分でもなかったんです
まだ日が落ちるのが早いこの街に
暖かい風は吹きません
ただ冷たい月が見ているだけで
夜明けにはまだまだ時間があるようです
月はチーズで出来てると 誰かが言ってたけど
ぼくには確認することなんて出来ません
どちらかといえば
まだキャベツのほうが似合ってると思うんです
頬を打つ雨は冷たくて
ぼくのポケットの中で くわいが転がる
闇を裂く月は冷たくて
ぼくのポケットの中の くわいが転がる
2002/2/3 「詩の時間」シタゴコロプロジェクト@ワークショップ
2008年12月14日日曜日
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